経営・人・お金を一体で支える。“三位一体”という独自の伴走支援|Blue Arrow Consulting®
経営、人財労務、お金――。
中小企業の課題は、本来それぞれ切り離して考えられるものではありません。
Blue Arrow Consulting®(ブルーアローコンサルティング)代表の柳原晃氏は、中小企業診断士・社会保険労務士・CFP®(ファイナンシャルプランナー)という3つの専門性を統合し、「三位一体診断士®」として独自の伴走支援を行っています。
金融機関や事業会社での長年の実務経験を経てたどり着いた、「経営と人生を一体で支える」という支援スタイル。その背景や独立への思い、そしてこれからの展望について語っていただきました。
柳原様のご経歴についてお聞かせください。
これまで30数年間、金融機関や事業会社において、経営管理やガバナンス、人事関連業務などに携わってきました。
金融機関時代には、財務や経営管理、持株会社設立などの本部業務に深く関与する一方、営業店では支店長として地域企業の経営者と向き合い、資金面だけでなく経営全般の相談にも携わってきました。
特に事業会社へ出向した際、人事・労務の実務に深く関わる機会があり、「経営を支える上で、人の問題は避けて通れない」と実感したことが、社会保険労務士資格取得のきっかけでした。
人事・労務の実務経験が、最初の資格取得につながったのですね。その後は、経営管理やガバナンス分野へとキャリアを広げていかれたのでしょうか。
現在の会社では、経営管理部門の責任者として、組織運営や経営管理、リスク管理、コーポレートガバナンスなどに幅広く携わっています。
単に数字を見るだけではなく、組織や人、現場の運営まで含めて経営全体を俯瞰する立場になったことで、「企業経営は一つの専門分野だけでは支えられない」ということを強く実感するようになりました。
また、経営者の意思決定に近い立場で業務に関わる中で、守りの体制づくりと、将来に向けた攻めの判断、その両方を支える視点の重要性を感じています。
中小企業診断士や事業承継士の資格を取られたのは、その後のことでしょうか。
はい。そうした経験を通じて、中小企業診断士の学びと実務が非常に密接につながっていると感じ、診断士資格の取得を決意しました。
診断士資格取得のために1年間通った登録養成課程では、実際に起業している方々とも多く出会い、大いに刺激を受けました。また、その過程で、経営・人財労務・お金の問題は本来切り離せるものではなく、一体で支援する必要があるという考えがより強く固まっていきました。
さらに、経営者支援に携わる中で、事業承継は単なる会社の承継ではなく、「経営者個人の人生設計」や「家族」「資産」「組織」まで含めて考える必要があると感じるようになりました。そうした思いから事業承継士資格も取得し、現在は「経営・人財労務・お金・事業承継」を横断した伴走支援を目指しています。
現在は企業内診断士として活動しながら、セミナーや相談業務などにも取り組んでいます。
「Blue Arrow Consulting」という社名の由来を教えてください。
学生時代に弓道をしていたこともあり、「矢(Arrow)」という言葉には特別な思い入れがあります。
弓道では、矢を放つ前に「どこを狙うのか」を定めることが何より重要です。経営も同じで、方向性が定まらなければ成果にはつながりません。
「Blue Arrow Consulting®」には、当事務所の経営理念である、「未来への確かな一射」として、お客様の羅針盤となり、成長という的を射抜く存在でありたい――そんな想いを込めています。
また、事務所名だけでなく、「三位一体診断士®」についても商標登録を行いました。ブランドを定めることは、自分自身の支援スタイルへの覚悟を定めることでもあると考えています。
サイトでは「三位一体の設計」という言葉も掲げられています。これは診断士、社労士、FPという3つの資格を統合した支援という意味合いでしょうか。
中小企業では、経営者個人と会社が密接につながっています。経営課題、人財労務の問題、資金や将来設計の悩みは、それぞれ別々に存在しているわけではありません。
私はこれまでの実務経験を通じて、「経営」「人」「お金」は本来一体で考えるべきものだと強く感じるようになりました。
だからこそ、中小企業診断士(経営)、社会保険労務士(人財労務)、CFP®(お金)の3つの視点を統合し、「経営・人・お金」を一体で支援するスタイルを築きたいと考えています。
さらに、事業承継の場面では、経営だけでなく、人、資産、家族、将来設計まで含めて考える必要があります。そうした意味でも、事業承継士としての学びは、自分の支援スタイルに自然につながっていると感じています。
専門家ごとの得意領域が分かれているため、経営者からすると相談窓口が分断されてしまうわけですね。
そうですね。
もちろん、それぞれの専門家には高度な専門性がありますし、私自身も必要に応じて他士業の先生方と連携することは非常に重要だと思っています。
ただ、中小企業の経営者にとっては、「経営の話は診断士」「労務は社労士」「資産や老後はFP」という形で相談先が分かれてしまい、悩みを一体で相談しづらい場面も少なくありません。
特に中小企業では、会社と経営者個人の課題が密接に結びついています。だからこそ私は、複数の視点を横断しながら、まず経営者の悩み全体を受け止められる存在でありたいと考えています。
世間では「選択と集中」が王道と言われますが、私はこれまで培ってきた経験を掛け合わせることで、自分にしか提供できない価値をつくっていきたいと思っています。
実務に直結する部分として「守りのガバナンス」と「攻めの経営管理」という視点をお持ちですが、具体的にどのようなお考えに基づくのでしょうか。
私は公認内部監査人(CIA)資格を保有しており、これまで内部監査やガバナンス関連業務にも携わってきました。
企業経営において、まず重要なのは「守り」を固めることだと考えています。
コンプライアンスや内部統制はもちろんですが、現在は特に「人」が大きな経営テーマになっています。人財に関する問題は、企業の信用や組織力に直結します。限られた人財の中で企業が持続的に成長するためには、まず安心して働ける環境や信頼される組織基盤を整えることが重要です。
一方の「攻め」の経営管理とはどのようなものでしょうか。
一方で、守りを固めることは、単なる保守ではありません。
現在の会社では、コーポレートガバナンスや経営管理部門の責任者として、経営者の意思決定を支える立場にも携わっています。内部統制やリスク管理を整備しながら、企業が持続的に成長していくための土台づくりを担っています。
また、副業での経営者支援の場面では、経営には時にリスクを取る判断も必要だと感じています。ご相談を受ける中で、決算書や経営状況を踏まえながら、「ここは踏み出すべきではないか」と、セカンドオピニオン的な立場でお話しすることもあります。
守りを固めることで、経営者が安心して攻めの判断をできる。その両面を支えることが、自分の役割だと思っています。
独立に向けた準備と、これからの展望を聞かせてください。
現在は企業内診断士として活動しながら、副業としてセミナーや公的機関での支援活動などに取り組んでいます。
今後は定年退職を機に、Blue Arrow Consulting®として本格的に独立する予定です。
私は福岡で生まれ育ち、長く地域企業と関わってきました。これまで培ってきた経験を、今後は地域企業や経営者の皆さまへ還元していきたいという思いがあります。
福岡は支援家層も厚い地域ですが、佐賀エリアも含め、それぞれの地域に根差した伴走支援を行っていきたいと考えています。
5年後、10年後を見据えた未来のビジョンはありますか。
「Blue Arrow Consulting®」と「三位一体診断士®」を商標登録したのは、「名前に責任を持つ」という意味合いもあります。
商標の登録期間は10年ですが、その10年間で「この名前にふさわしい価値を提供し続けられるか」が問われると思っています。
これからは、企業の進むべき方向、組織のあり方、経営者自身の将来設計まで含めて、一体で支援できる存在を目指していきたいです。
経営者の方がある程度の年齢になると、事業承継や老後資金、年金、資産形成といった悩みも自然と出てきます。会社だけを見るのではなく、「その先の人生」まで見据えて伴走できる専門家でありたいと思っています。
柳原 晃
金融機関や事業会社において、経営管理・ガバナンス・人事関連業務などに長年従事。内部監査やコーポレートガバナンスの実務経験を持ち、企業内部から経営を支えてきた。社会保険労務士、中小企業診断士、CFP、事業承継士等の資格を取得し、「経営・人財労務・お金・事業承継」を一体で支援する三位一体診断士として活動している。2026年、副業としてBlue Arrow Consultingを起業。定年退職後の本格独立を見据え、福岡・佐賀エリアを中心に、中小企業経営者への伴走支援やセミナー活動を行っている。

