M&Aキャピタルパートナーズの評判・手数料は?サービス内容と注意点を解説
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社は、中堅・中小企業のM&A仲介を得意とする東証プライム上場のM&A仲介会社です。着手金無料・株価のみを基準とする独自のレーマン方式が特徴ですが、最低成功報酬は2,500万円と決して安くはありません。この記事では、同社の特徴・手数料の仕組み・依頼する前に知っておきたい注意点を解説します。
この記事でわかること
- M&Aキャピタルパートナーズがどんな会社で、何を強みにしているのか
- 手数料の仕組みと、一般的な仲介会社との違い
- 相談から成約までの流れと、費用が発生するタイミング
- 依頼する前に知っておきたい注意点
M&Aキャピタルパートナーズとは?
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社は、2005年設立の中堅・中小企業向けM&A仲介会社です。会社を譲渡・売却したい経営者に「M&Aアドバイザリーサービス」を、買収・譲受を希望する企業に「ファインディングサービス」を提供し、両者の間に立ってM&Aの検討から最終契約までを支援します。取り扱う案件のうち、中堅・中小企業の事業承継に伴うM&Aが多くを占めているのも特徴です。M&Aの手続き全体については、M&Aの流れや手順を知りたい!M&AのポイントやPMIを分かりやすく解説でも解説しています。
どのくらいの規模・実績がある会社なのか?
M&Aキャピタルパートナーズは、上場M&A仲介会社の中で売上高2位の規模を持つ大手仲介会社です(1位は日本M&Aセンターホールディングス)。東証プライム市場に上場しており(証券コード6080)、資本金は29億円、従業員数は連結386名・単体313名(2026年3月期時点)まで拡大しています。上場によって開示される財務情報や実績を確認できる点は、依頼する側にとって安心材料になります。
老舗M&A仲介会社の株式会社レコフと協業関係にあり、大手から中小企業まで幅広い企業ネットワークを活用できることも強みです。株式会社レコフは30年以上の歴史を持ち、大手企業同士のM&Aにも数多く携わってきた実績のある会社です。この協業により、M&Aキャピタルパートナーズは業界内でもトップクラスの顧客基盤を持つに至りました。
また、金融機関で2年以上の実務経験を積んだ人材のみを採用しているとしており、専任のコンサルタントが初期検討から最終契約まで一貫して担当します。フェーズごとに担当者が変わる仲介会社もある中、同じ担当者が最後まで伴走してくれる点は、初めてM&Aを検討する経営者にとって安心材料になります。
手数料の仕組みはどうなっているのか?
M&Aキャピタルパートナーズの手数料体系は、着手金・月額報酬が一切かからない完全成功報酬型に近い形で、費用が発生するのは「基本合意時の中間報酬」と「最終契約時の成功報酬」の2回だけです。中間報酬は成功報酬額の10%、残りの90%は最終契約の締結時に支払います。

成功報酬の金額は「レーマン方式」という、取引金額の階層ごとに料率をかけて合計する方法で算出します。一般的な料率は、5億円までの部分に5%、5億円超〜10億円の部分に4%、10億円超〜50億円の部分に3%、というように取引金額が大きくなるほど料率が下がっていく仕組みです。
他のM&A仲介会社と手数料はどう違うのか?
多くのM&A仲介会社は、レーマン方式の基準額に「移動総資産」(株価に負債総額を加えた金額)を使いますが、M&Aキャピタルパートナーズは株価のみを基準額とする独自方式を採用しています。

| 項目 | 一般的な仲介会社 | M&Aキャピタルパートナーズ |
|---|---|---|
| 基準額 | 移動総資産(株価+負債総額) | 株価のみ |
| 着手金 | かかる場合が多い(50万〜200万円程度) | なし |
| 費用発生のタイミング | 会社によって異なる | 基本合意時と最終契約時の2回 |
株価より負債額の多い会社では、この方式によって手数料が相場より抑えられる可能性があります。ただし負債総額が少ない会社では、一般的な方式と大きな差は出ません。自社がどちらの方式で有利になるかは、簡易的な株価と負債総額を算定してもらったうえで、複数社の見積もりを比較するのが確実です。
相談から成約までの流れはどう進む?
譲渡を検討する場合、大まかに次の3段階で進みます。
- M&Aの検討:M&Aの初期相談、簡易的な企業価値算定
- 譲渡先の決定:候補先の選定・打診、面談を経て基本合意を締結(ここで中間報酬が発生)
- 成立に向けた監査・契約締結:買収監査(デューデリジェンス)を経て最終契約を締結(残りの成功報酬が発生)
譲受(買収)を検討する場合も流れは同様で、買収ニーズのヒアリングからアドバイザリー契約の締結、候補先との合意形成、買収監査を経て成約に至ります。
依頼する前に知っておきたい注意点は?
依頼を検討する際は、次の2点をあらかじめ押さえておくと安心です。
最低成功報酬は2,500万円:中小企業のM&Aでは最低成功報酬500万〜1,000万円が相場とされる中、M&Aキャピタルパートナーズの最低成功報酬2,500万円は高めの水準です。たとえば譲渡価格1億円の案件でレーマン方式の計算上は500万円でも、実際には最低額の2,500万円を支払う必要があります。債務超過の企業や、業歴が浅く純資産が少ない企業、年商1億円を下回る企業などは、事前に見積もりを確認しておきましょう。
中間報酬は返還されない:基本合意を締結した時点で中間報酬(成功報酬額の10%)が発生し、その後にM&Aが不成立になっても返還されません。中間報酬のリスクを避けたい場合は、中間報酬を設けていない仲介会社もあわせて検討するとよいでしょう。
どんな会社に向いているのか?
最低成功報酬が2,500万円という水準から考えると、譲渡価格が数億円規模以上になる中堅・中小企業に向いています。上場企業としての実績や情報開示、専任コンサルタントによる一貫サポートを重視する経営者にも適しています。自社の譲渡価格がどの程度になりそうかは、相談前におおまかな株価の評価方法を知っておくと見通しが立てやすくなります。
一方、譲渡価格が数千万円規模までの小規模な会社では、最低成功報酬の負担が相対的に重くなるため、着手金無料・成功報酬のみで比較的低コストなマッチングサイトや、最低報酬が低めの仲介会社もあわせて検討する価値があります。複数の仲介会社・マッチングサイトから見積もりを取り、自社の規模に見合った手数料体系かどうかを比較してから依頼先を決めるとよいでしょう。
まとめ
- M&Aキャピタルパートナーズは、東証プライム上場・老舗仲介会社レコフとの協業を強みとする中堅・中小企業向けM&A仲介会社である
- 費用が発生するのは基本合意時の中間報酬(10%)と最終契約時の成功報酬(残り90%)の2回のみで、着手金はかからない
- 株価のみを基準額とする独自のレーマン方式を採用しており、負債の多い会社では手数料が抑えられる可能性がある
- 最低成功報酬は2,500万円と高めなので、小規模な会社は事前に見積もりを確認しておきたい
- 基本合意後にM&Aが不成立になっても中間報酬は返還されない点にも注意が必要である
- 依頼を決める前に複数社から見積もりを取り、自社の規模に見合った手数料体系かどうかを比較することが大切である
よくある質問
- 相談は無料ですか?
- はい。基本合意に至るまでは、相談・企業価値算定・買い手候補の選定を含め、着手金や相談料は一切かかりません。費用が発生するのは基本合意(中間報酬)と最終契約(成功報酬)の2回だけです。
- どんな規模の会社が対象ですか?
- 最低成功報酬が2,500万円に設定されているため、実務上は譲渡価格が数億円規模以上の中堅・中小企業が中心になります。売上規模が小さい会社や債務超過の会社は、相場より割高になる可能性があるため事前確認をおすすめします。
- 中間報酬とは何ですか?返金されますか?
- お相手企業と基本合意を締結した時点で発生する報酬で、金額は成功報酬額の10%です。基本合意後にM&Aが不成立になった場合でも、中間報酬は返還されません。
- 一般的なM&A仲介会社との違いは何ですか?
- 多くの仲介会社が株価に負債総額を加えた「移動総資産」を手数料の基準額にするのに対し、M&Aキャピタルパートナーズは株価のみを基準額にする「株価レーマン方式」を採用しています。負債の多い会社では、手数料が抑えられる可能性があります。